むらむらのブログ

都内に通う大学生です。ふと思いついては書きます。

【芸能】キングオブコント2021総評

※前書き

こんばんは。むらむらです。ご無沙汰しております。

以下は完全に僕の完全なる自慰行為なので興味無い方はご退出して構いません。

お笑いの道を極めている訳でもない人間が評論するのはおこがましい限りですがお笑い好きなのでこればかりは許してください。僕の勝手な意見です。

熱量が伝わりきらないと思いますし、上から目線があまりに気持ち悪く、イタいので恐らく気を悪くする方もいらっしゃると思います。ご了承ください。

前もこの注意書きしました。本当にお笑い興味ない人は見ない方がいいです。

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今年は史上最高のキングオブコントであった。




観た人はこのように皆同じ感想を述べると思う。私が今ここで同じことを述べたとて、日本全国にいるお笑いファンの1人の感想と見なされるだけである。そんなことはわかっているが、やはりブログに書き残したいと強く思い執筆している。





近年の賞レースの神回といえばミルクボーイが優勝したM-1グランプリ2019であったが、その時と似たような感動を覚えた。共通するのは

【ファイナリスト全員で良いお笑い番組を作っている雰囲気】

である。






ファイナリストの芸人さんらは番組構成を気にして、みんなで協力していいものを作ろうという気概は決してない。ただ優勝するために真面目に全力で人を笑わせようとしているのである。にも関わらず、番組が終わって全体を俯瞰してみた時、それぞれのファイナリストが番組構成上の重要なファクターとなっていたことに気づく。空気階段の優勝は紛うことなき納得の結果であった。しかし486点という歴代最高点が生まれたこと、皆が後に「2021年のKOCは史上最高であった」と口を揃えて言える大会になった(言われるであろう)のは空気階段だけでなく、他ファイナリストらの至極のコントが作り上げた賜物である。




私はこの雰囲気がたまらなく好きだ。自明のことだが毎年賞レースで各組が「戦い」をしている。しかし、稀にある賞レースの神回は「戦い」ではなく*「作品」 になる。今年は素晴らしい「作品」であった。以下は各ファイナリストの総評である。







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本作品、陰の立役者は1組目蛙亭である。採点基準も含めて雰囲気全てをねじ曲げたのは蛙亭であった。


イワクラさんの書くコントの世界観は唯一無二であることは何となくみんな知っていた。だがその想像を優に越える掴みと展開は誰にも真似できないなと感じた。中野さんのフォルム、様態は絶対に「気持ち悪い」はずなのに途中から少し愛おしく見えるのは何故なのだろうか。461点が出た時は例年と比較して高い数字だったので、高得点取った!と思ったのにな、、。










2組目、ジェラードン。煽りVの時は蛙亭の後でイロモノが連続で続くのは可哀想だ、ネタ順にやられたな。。と思ってしまっていた。まさか蛙亭超えるとは。ボケ2人がツッコミ海野さんより大真面目に今度に取り組んでるのほんと面白いよね(詳しくはジェラードンの公式YouTube参照)。それ知ってると余計あのネタはおかしくなる。










3組目は男性ブランコ。全部裏切ってくる1本目のコントは傑作。①見た目冴えない→関西弁キャラ使った強烈なイロモノネタ、②文通交わしてた相手が文通してたと思えない、③文通相手がタイプ、④①〜③が妄想、⑤妄想通りの文通相手。見る側の反応が全て計算されたコント。文通という馴染みはないが客の頭の片隅にある微妙な事象にまつわるイメージを上手く裏切り騙したコントだった。「普通」文通をする2人はロマンチックである。「普通」文通相手は由緒正しい家柄出身の穏やかで育ちの良い人である。「普通」文通相手がコテコテのハスキー関西弁キャラだったらひいてしまう。



これら全ての「普通」を裏切ったのだ。お笑い好きの中ではダンブラの馬力は期待されていた。が、ここまで跳ねるとは。。。









4組目うるブギ。前3組が個性強すぎて霞んだ感が否めなかった。。めっちゃ面白かったのに。。

個人的には2019KOCの一ネタ目が忘れられません。1組目で場を荒らして準優勝まで持っていった2019KOCは伝説のうるブギ回なので、是非みてほしい。










5組目、ニッポンの社長。ニッシャの見どころは「言葉」ではなく「動き」でコントを演出する所。去年に引き続きその能力がどの組よりもそれが長けている。どの組よりも単純な設定ながら4位なのは、紛れもなく「動き」だけでおもしろさが伝わる単純さゆえのものである。頭を使わなくても笑ってしまうコントって才能でしかない。。









6組目、そいつどいつ。最初髪の長い女性が後ろを向いているところからスタートしたので、おもしろ荘とabcお笑いグランプリでやったすっぴんのネタかと思ってびっくりした。ま、そんなはずなかった。刺身さんはどこかシソンヌじろうと被るので今度の幅も広がるなあと。来年に期待ですね!









7組目、ニューヨーク。個人的にはベスト3に入るほどお腹ちぎれるくらい笑ったのに残念。そう言えば2020M-1の犯罪ネタは1番笑ったのに4位で残念だった。なんでだろ。
ネタはどんどんエスカレートしていく嶋佐さんのやばいやつ感がたまらなく好きだった。去年のKOC1本目の結婚式ネタのエピソード0だと思うと余計面白かった。「ちょっと舌出すのやめろ」とか、途中から屋敷さんがやばい行動を否定するのではなくギャンブルを否定し続けるといった小ネタもたまらなかった。最下位でキレるのもすっかり定着。今年テレビ露出激増して舞台の出番減ってもう売れてるのにも拘わらずKOCに挑戦している姿はかっこよすぎた。すごいや。










8組目、ザ・マミィ。安定すぎる。たまに世間にいるやばいやつが状況を客観視することができ、次第に暖かい心を実感しはじめて最後はミュージカル調。発想が奇天烈すぎる。長編映画でも作れそう。「最強のふたり」なんてどうだろうか。










9組目、空気階段。出演者2人がパンツ一丁のコントみたことある????????

拘束されたままの消防士と警察官がパンツ一丁で人助けに尽力する。設定で勝ち確定である上に設定負けしていないコント。後に伝説のコントとなるであろうコント。

SMクラブが舞台であるのにもかかわらず一切「SMクラブ」とは言っていない。
だから多少のエロも気にせず世界中が笑えるコントなのである。

また、2人ともやばいやつな空気階段のコントが初めてで新鮮だった。元々どちらもやばいやつキャラができる2人であったが、従来の空気階段のコントはどちらかがやばいやつで、どちらかが健常者であった。2人ともやばいやつになれば空気階段は手がつけられない。それを示したのが最高得点なのではないだろうか。








最後10組目はマヂラブ。そもそも型破りがウリのマヂラブにとって今回の大会10組目のネタ順は地獄だった。なぜならこの通り、全10組型破りだったからである。加えて前の空気階段が歴代最高得点をたたき出しては成すすべなかろう。野田クリスタルがコメントを求められた際に「飲まれましたね、、」と言っていたことに凝縮されている。


熱がすごすぎて長文になったので決勝3組のコメントは割愛します。もうつかれた。















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最後に、2021KOCの制作に携わった方たちには頭があがりません。ありがとうございました。即席ユニット解禁、お笑いの日8時間、審査員チェンジと、尽きぬ話題作り、綿密な計画性には一お笑い好きとしてたまらなかったです。。














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頭の中にある今大会の素晴らしさを可能な限り言葉に表しました。
筆者はそこまで文章力に長けておらず稚拙な文をつらつらとここまで書いてしまいました。ここまで読んで頂いた方は相当なお笑い好きか筆者のファンですね。

残念後者は皆無なので前者の方、相当仲良くなれます。ご一報下さい。お笑いをつまみに酒を飲み交わしましょう。


おわり